AIによる自動検出が特徴的なAI配筋検査システム AIJO® 配筋王。タブレット端末で、配筋検査に必要な撮影から計測まで行うことが可能です。
この記事では、AIJO® 配筋王の特徴や選ばれる理由、導入事例、機能などを解説します。

橋梁やトンネル、擁壁など、狭い空間や足場の悪い条件が多い土木現場で力を発揮する配筋検査支援システムです。重機を使いにくい高所や狭隘空間でも検査が行えるため、現場環境に左右されずに活用できます。
公共工事で基準に沿った配筋検査が求められる現場や、作業環境が厳しく人手の負担が大きくなる現場に適しています。
国土交通省が定めた「鉄筋出来形計測の実施要領(案)」に対応し、ICT施工に求められる検査要件をクリアした製品です。NETIS(新技術情報提供システム)にも登録済みで、公共工事を含む現場で新技術としての採用実績があります。
また、配筋検査に必要な測定技術には、特許取得済の仕組みを採用。従来は人手に頼っていた検査工程を、技術的裏付けのあるシステムで自動化できます。制度に対応した設計と特許技術の活用により、導入時の対外的な説明や記録の正確性も担保しやすくなっています。
タブレット端末に標準搭載されているカメラで配筋を撮影すると、AIが高精度に鉄筋を検出します。配筋間隔の計測や本数のカウントも自動で実行。高価な3Dスキャナといった特別な撮影機材を用意する必要がなく、導入時の負担を抑えられます。
さらに、AIによる自動解析により、従来必要だったマーキングや器具設置、撮影準備、後片付けといった工程を省略可能です。1回の配筋検査にかかる作業時間を約70%削減でき、現場作業を大幅に効率化。実際に、2〜3名で約150分かかっていた検査作業が、AIJO® 配筋王の導入により約50分に短縮された事例※もあり、省力化と時間短縮の両面で成果が確認されています。
タブレット内蔵カメラで配筋を撮影するだけで、AIが画像を解析し、鉄筋を自動で検出。配筋間隔の計測、鉄筋の本数カウント、鉄筋径の判別などを自動化できます。
専用の計測治具を鉄筋と型枠の間に挟み込むことで、コンクリートのかぶり厚を写真から自動で算出。この機能は、従来、定規やノギスで行っていた測定作業を効率化し、検査項目の網羅性を高めます。
撮影した配筋写真のオリジナル画像はそのまま保存され、検査結果の数値や電子小黒板情報は別レイヤーのSVG画像として重ねて出力可能です。
SVG画像出力機能は、一般社団法人施工管理ソフトウェア産業協会(J-COMSIA)が定める「工事写真のレイヤ化」「改ざん検知機能」「小黒板情報連携機能」規格に適合しており、写真の信頼性を保ったままデータ活用できる点で優れています。
操作は非常にシンプルです。特別な機材は不要で、タブレット内蔵カメラで配筋を撮影するだけ。AIが瞬時に画像を解析し、自動で配筋の検出と計測を行います。
自動で検出された結果は、画面上で指でなぞったりタップしたりしてスムーズに確認・補正できるため、マニュアルを読まなくても簡単に操作できるでしょう。
公式HPに価格の記載がありませんでした。詳しくは公式HPにてお問合せください。
公式HPに事例やお客様の声の掲載がありませんでした。
このサイトでは、「商業施設向け」「トンネル向け」「橋梁向け」の3つの現場におすすめの配筋検査システムをご紹介。
各現場で求められる機能を徹底調査し、14社※の製品から厳選。人手に頼らない【省力化・効率化】を実現する配筋検査システムが見つかります。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定
2009年4月に日本コムシスの情報システム部門が分社化して設立された、情報通信系を中心とするITソリューション企業です。AIを活用し、安全具装着点検や配筋検査、AI製品外部検査など、さまざまな点検作業に対応しています。
| 企業名 | コムシス情報システム株式会社 | 
|---|---|
| 所在地 | 東京都品川区東五反田2-17-1オーバルコート大崎マークウエスト | 
| 電話番号 | 03-3448-7331 | 
| 公式HP | https://solution.comjo-aijo.com/ | 
配筋検査とひと口に言っても、その方法は現場によって異なります。このサイトでは、商業施設・トンネル・橋梁といった、規模や構造に特徴がある現場別に、14社※の製品からおすすめの配筋検査システム3選をご紹介します。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定

従来の検知技術では困難な奥行きのある配筋をAIカメラが正確に認識。精度の高い検査が必要な商業施設でも、熟練度に依存せずに検査ができます。
鉄筋量が多い大型・多層階の施設でもARスケールで楽に検査写真を撮影可能。画像検索機能や進捗確認の見やすさによって、探す手間を改善し作業時間を約4~5割削減※2します。

湾曲構造のトンネルでも鉄筋の本数や位置を正確に把握。誤差が出やすい曲面も「湾曲計測モード」で容易に測定が可能で、位置調整の手間が省けます。
トンネル内の天井が低い現場でも、検査機が軽量で分離構造のため、取り回しがスムーズ。足場の限られた狭所でも位置調整などに時間を取られず、効率的に検査ができます。

ドローンを撮影に活用することで、高所作業を伴う橋梁検査の作業負担を大幅に軽減。手作業中心の検査に比べて、約75%※4の省力化を実現したという事例もあります。
これまでの測定方法では難しいPC橋や鋼床版の複合構造にも、AIを用いた画像解析で対応可能。橋長全体の検査・記録が効率的になり、検査品質を向上させます。
※1 2025年9月時点
参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.consait.com/)
共同開発に参画したゼネコン21社:青木あすなろ建設株式会社/ 株式会社淺沼組/ 株式会社安藤・間株式会社奥村組/ 北野建設株式会社/株式会社熊谷組/ 五洋建設株式会社/ 佐藤工業株式会社/ 大末建設株式会社/ 髙松建設株式会社/ 鉄建建設株式会社/ 東急建設株式会社/ 戸田建設株式会社/ 飛島建設株式会社/ 西松建設株式会社/ 日本国土開発株式会社/ 株式会社長谷工コーポレーション/ 株式会社ピーエス三菱/ 株式会社松村組/ 村本建設株式会社/ 矢作建設工業株式会社
※2参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.youtube.com/watch?v=ryLovLWmvz0&t=7s)
※3参照元:三菱電機エンジニアリング公式HP(https://www.mee.co.jp/kaisyaan/press/prs250306.html)
ただし過検出を含み、撮影条件等によります。
※4参照元:JFEエンジニアリング公式HP(https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200909.html)