AIによる自動解析や広角撮影、曲面にも対応できる機能を備えた配筋検査システム「SiteRebar」。検査作業の負担を大きく減らし、省力化と標準化を同時に実現します。
この記事では、特長や機能、価格、導入事例をまとめていますので、参考にしてください。

土木分野に対応した配筋管理システムとして、トンネル、橋梁、擁壁、杭基礎などの配筋検査に適しています。広範囲の構造物や曲面を含む現場、高所や足元といった撮影が難しい環境でも、効率的に検査を進められるのが強みです。
人員や時間の負担が大きい現場や、検査手順の標準化と検査精度の担保を求められるプロジェクトにおいて、幅広く活用できます。
複雑な地形や狭い作業空間でも、SiteRebarは撮影画像をAIで解析し、鉄筋の本数・径・間隔を自動判定。上下配筋を同時に確認でき、広角レンズで広範囲を一度に記録するため、1人でも高精度な検査を実施できます。結果として作業負担を抑えつつ、従来比最大60%※の検査時間の短縮にもつながるのです。
※導入効果は、建設構造物の規模等により異なります。
クラウドサービスやアプリケーションと連携することで、撮影データを自動整理・保存し、検査工程だけでなく記録作業の効率化も実現します。例えば、遠隔臨場ツール「SiteLive」を活用すれば、現場とオフィスをリアルタイムで接続でき、監督職員の現地訪問が不要。移動時間を削減し、迅速な現場対応を実現します。
また、出来形管理クラウドやSiteBoxと連動することで、黒板情報や検査データを自動生成し、報告書作成の手間を大幅に削減。ヒューマンエラーを防ぎつつ属人化を解消し、少人数体制でも安定した検査品質を維持できます。
広角レンズを採用することで、1回の撮影で鉄筋10間隔分(300mmごとに組まれた鉄筋)の配筋計測・検査が可能です。従来機種の約2倍の範囲を1回で撮影します。
半径6m以上のトンネルや杭など、湾曲面に対しての計測も可能です。曲面構造の現場でも活用できる柔軟性※を備えています。
タブレット部とカメラ部が分離できる設計で、従来機種より約20%の軽量化を実現しています。高所や床面近くなど、撮影が難しい位置でも検査が可能です。
1回の撮影で上下の配筋を同時に記録。1回で画角に収まりきらない場合※でも、専用のテープロッドを使って位置をずらしながら撮影することで、広範囲の配筋状況を把握できます。
工事写真に電子小黒板、マーカー、計測結果などを重ねて表示でき、必要に応じて表示/非表示を切り替えられます。

操作画面には検査手順が表示されるため、誰でも迷わずスムーズに作業できます。屋外でも見やすい高視認ディスプレイを搭載し、電子小黒板やマーカーの表示切替も自在。省力化と効率化を支える優れた操作性が特徴です。
| SiteRebar(AI 配筋検査端末) レンタル料※1 | 220,000円(税込)[1台/30日] | 
|---|---|
| 初期設定指導料※2 | 66,000円(税込) | 
「SiteRebar(AI 配筋検査端末)」のご利用には以下のソフトのご導入が必須です。
| KS データバンク | 11,000円(税込)[10GB/年] | 
|---|---|
| 出来形管理クラウド、写管屋クラウド | 各66,000円(税込)[各5ライセンス/年] ※新規ご契約の場合は、別途 初期登録料 33,000円(税込) が必要  | 
	
| 出来形管理システム[配筋検査] | 220,000円(税込) | 
田部井建設は、新技術の実績づくりと配筋検査帳票作成の効率化に課題を感じ、「SiteRebar」を導入しました。県の帳票形式に対応し、NETIS登録技術である点が決め手です。
導入後は帳票の自動作成により作業時間を大幅に削減。撮影範囲や認識精度に課題はあるものの、創意工夫として発注者から高く評価されています。今後は鉄筋の種類が少ない現場での活用を検討しているようです。
このサイトでは、「商業施設向け」「トンネル向け」「橋梁向け」の3つの現場におすすめの配筋検査システムをご紹介。
各現場で求められる機能を徹底調査し、14社※の製品から厳選。人手に頼らない【省力化・効率化】を実現する配筋検査システムが見つかります。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定
建設現場の業務効率化をソフトウェアの開発で支えるのが、「建設システム(KENTEM)」です。図面管理や現場写真の整理、工事データのクラウド共有など、施工管理のデジタル化を支援。3Dモデルを使った設計・施工支援(BIM/CIM)やドローン・ICT機器による自動化(i-Construction)にも対応しています。
| 企業名 | 株式会社建設システム(KENTEM) | 
|---|---|
| 所在地 | 静岡県富士市石坂312-1 | 
| 電話番号 | 0570-200-787 | 
| 公式HP | https://www.kentem.jp/ | 
配筋検査とひと口に言っても、その方法は現場によって異なります。このサイトでは、商業施設・トンネル・橋梁といった、規模や構造に特徴がある現場別に、14社※の製品からおすすめの配筋検査システム3選をご紹介します。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定

従来の検知技術では困難な奥行きのある配筋をAIカメラが正確に認識。精度の高い検査が必要な商業施設でも、熟練度に依存せずに検査ができます。
鉄筋量が多い大型・多層階の施設でもARスケールで楽に検査写真を撮影可能。画像検索機能や進捗確認の見やすさによって、探す手間を改善し作業時間を約4~5割削減※2します。

湾曲構造のトンネルでも鉄筋の本数や位置を正確に把握。誤差が出やすい曲面も「湾曲計測モード」で容易に測定が可能で、位置調整の手間が省けます。
トンネル内の天井が低い現場でも、検査機が軽量で分離構造のため、取り回しがスムーズ。足場の限られた狭所でも位置調整などに時間を取られず、効率的に検査ができます。

ドローンを撮影に活用することで、高所作業を伴う橋梁検査の作業負担を大幅に軽減。手作業中心の検査に比べて、約75%※4の省力化を実現したという事例もあります。
これまでの測定方法では難しいPC橋や鋼床版の複合構造にも、AIを用いた画像解析で対応可能。橋長全体の検査・記録が効率的になり、検査品質を向上させます。
※1 2025年9月時点
参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.consait.com/)
共同開発に参画したゼネコン21社:青木あすなろ建設株式会社/ 株式会社淺沼組/ 株式会社安藤・間株式会社奥村組/ 北野建設株式会社/株式会社熊谷組/ 五洋建設株式会社/ 佐藤工業株式会社/ 大末建設株式会社/ 髙松建設株式会社/ 鉄建建設株式会社/ 東急建設株式会社/ 戸田建設株式会社/ 飛島建設株式会社/ 西松建設株式会社/ 日本国土開発株式会社/ 株式会社長谷工コーポレーション/ 株式会社ピーエス三菱/ 株式会社松村組/ 村本建設株式会社/ 矢作建設工業株式会社
※2参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.youtube.com/watch?v=ryLovLWmvz0&t=7s)
※3参照元:三菱電機エンジニアリング公式HP(https://www.mee.co.jp/kaisyaan/press/prs250306.html)
ただし過検出を含み、撮影条件等によります。
※4参照元:JFEエンジニアリング公式HP(https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200909.html)