半径6m以上の曲面に対応する湾曲計測モードや、従来比約2倍の広範囲撮影など、土木分野に求められる機能を搭載しているAI配筋検査システム「Field Bar®」。
この記事では、Field Bar®の特徴や対応分野、操作画面、便利な機能について詳しく紹介します。

Field Bar®は、土木分野の配筋検査に対応したAIシステムです。トンネル工事やシールド工法の現場、橋梁の湾曲面、地下鉄・高速道路の建設といった大規模なインフラ工事で効果を発揮します。
また、施工スペースが限られる都市部の再開発工事や、高所・狭所を伴う現場にも対応可能。インフラ工事から都市部の土木工事まで、幅広い環境で活用できるのが特徴です。
トンネルやドームなどの湾曲構造物に対応する「湾曲計測モード」を搭載し、半径6m以上の曲面でも鉄筋の本数や位置を正確に把握できます。
加えて、AIによる鉄筋自動検出で手作業・目視のばらつきを抑制。曲面条件下でも検出率約100%※を見込める高精度な品質管理と、迅速な検査運用を両立します。
トンネル坑内のように長距離の移動や上向き作業が続く現場でも、総重量約1.9kgの軽量設計により、一人でも段取り良く配筋検査を進めやすい端末です。
本体はタブレット部とステレオカメラ部を分離できるため、足場上や坑壁近傍などの狭隘部でも、計測部だけを対象に近づけつつ、画面操作は安定した姿勢で行えます。少人数・低負荷で高精度な検査の両立が強みです。
湾曲面に沿った鉄筋を自動で認識・計測できる機能です。半径6m以上の湾曲構造物にも対応しており、トンネル内部や曲面壁面でも、正確な配筋検査を実現。従来の平面用機器では難しかった場所での検査を、AIが自動補正しながら実行します。
ステレオカメラ部とタブレット部を物理的に分離して使用できる構造です。検査対象が高所・低所・狭所にある場合でも、カメラだけを対象物に向け、手元のタブレットで確認・操作が可能。足場が不安定な場所やトンネル内の天井付近などでも、安全かつ効率的な撮影が行えます。
広角ステレオカメラを活用し、鉄筋が約300mm間隔で配置されている場合、1回の撮影で10本分(約3m相当)の範囲を同時に検査可能です。従来機比で約2倍の範囲をカバーし、床版や大型構造物の検査回数を大幅に削減します。
三菱電機独自のAI「Maisart®」による配筋認識機能で、画像から鉄筋の本数・径・間隔を自動で検出・表示します。検出結果は撮影画像上にリアルタイムで重ね表示され、操作ガイダンスとあわせて誰でも迷わず検査操作が可能。手作業による読み取りや入力の負担を軽減し、高精度かつ均質な検査品質を実現します。
検査終了後、記録データから帳票を自動生成する機能です。配筋検査帳票・検査画像帳票を即時出力でき、デジタル小黒板情報も自動で挿入。帳票作成の手間を削減し、検査〜報告書作成までの一連の工程をスムーズに完結させます。

画面に手順が表示されるため、初めての人でも迷わず検査作業を進められます。撮影画像に鉄筋の情報が自動で重ねて表示され、確認も簡単です。
また、ステレオカメラ部とタブレット部は分離できるのも魅力の一つ。手元の画面で確認しながら、高所や狭い場所にある対象物をスムーズに撮影できます。
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このサイトでは、「商業施設向け」「トンネル向け」「橋梁向け」の3つの現場におすすめの配筋検査システムをご紹介。
各現場で求められる機能を徹底調査し、14社※の製品から厳選。人手に頼らない【省力化・効率化】を実現する配筋検査システムが見つかります。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定
三菱電機グループの技術パートナーとして、家電から宇宙まで幅広い分野の開発・設計を支援する三菱電機エンジニアリングが開発元です。
AI技術「Maisart®」を活用した配筋検査技術など、先進的なソリューションで建設現場の効率化に貢献しています。高精度・高操作性の製品開発を通じて、持続可能な社会の実現に取り組んでいる企業です。
| 企業名 | 三菱電機エンジニアリング株式会社 | 
|---|---|
| 所在地 | 東京都千代田区九段北1-13-5 ヒューリック九段ビル | 
| 電話番号 | 03-3288-1101 | 
| 公式HP | https://www.mee.co.jp/index.html | 
配筋検査とひと口に言っても、その方法は現場によって異なります。このサイトでは、商業施設・トンネル・橋梁といった、規模や構造に特徴がある現場別に、14社※の製品からおすすめの配筋検査システム3選をご紹介します。
※2025年6月19日編集チーム調べ:「配筋検査システム」とGoogleで検索をして表示された配筋検査システムを提供する会社を選定

従来の検知技術では困難な奥行きのある配筋をAIカメラが正確に認識。精度の高い検査が必要な商業施設でも、熟練度に依存せずに検査ができます。
鉄筋量が多い大型・多層階の施設でもARスケールで楽に検査写真を撮影可能。画像検索機能や進捗確認の見やすさによって、探す手間を改善し作業時間を約4~5割削減※2します。

湾曲構造のトンネルでも鉄筋の本数や位置を正確に把握。誤差が出やすい曲面も「湾曲計測モード」で容易に測定が可能で、位置調整の手間が省けます。
トンネル内の天井が低い現場でも、検査機が軽量で分離構造のため、取り回しがスムーズ。足場の限られた狭所でも位置調整などに時間を取られず、効率的に検査ができます。

ドローンを撮影に活用することで、高所作業を伴う橋梁検査の作業負担を大幅に軽減。手作業中心の検査に比べて、約75%※4の省力化を実現したという事例もあります。
これまでの測定方法では難しいPC橋や鋼床版の複合構造にも、AIを用いた画像解析で対応可能。橋長全体の検査・記録が効率的になり、検査品質を向上させます。
※1 2025年9月時点
参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.consait.com/)
共同開発に参画したゼネコン21社:青木あすなろ建設株式会社/ 株式会社淺沼組/ 株式会社安藤・間株式会社奥村組/ 北野建設株式会社/株式会社熊谷組/ 五洋建設株式会社/ 佐藤工業株式会社/ 大末建設株式会社/ 髙松建設株式会社/ 鉄建建設株式会社/ 東急建設株式会社/ 戸田建設株式会社/ 飛島建設株式会社/ 西松建設株式会社/ 日本国土開発株式会社/ 株式会社長谷工コーポレーション/ 株式会社ピーエス三菱/ 株式会社松村組/ 村本建設株式会社/ 矢作建設工業株式会社
※2参照元:プライム ライフ テクノロジーズ公式HP(https://www.youtube.com/watch?v=ryLovLWmvz0&t=7s)
※3参照元:三菱電機エンジニアリング公式HP(https://www.mee.co.jp/kaisyaan/press/prs250306.html)
ただし過検出を含み、撮影条件等によります。
※4参照元:JFEエンジニアリング公式HP(https://www.jfe-eng.co.jp/news/2020/20200909.html)